新築の家に絵画購入をしました

東京の外れに新築の家を購入したのです。
東京と言っても、すぐそこには山並みが控える相当な田舎に住むことにしたのです。
還暦も終わり、定年を向かえ子供たちも育ち、夫婦二人でのんびり暮らす家を購入したのでした。
一応の家具や備品を揃えたのですが、どこか寂しい気配も感じる家になっているのです。
それは、飾り気があまりにもない家だからと気がつきました。
花瓶のひとつもなければ、置物もない。
ましてや絵を飾るでもなく、掛け軸など全くあるわけでもありませんでした。
どこか寂しい家だねと二人で話しながら日々を過ごしていました。
そんなある日、都心に出る用事がありました。
用事も終わり、二人で散歩をしていたところアトリエが目の前に飛び込んで来たのでした。
時間もあることだし、ちょっと中を覗いてみようということになったのです。
普段から絵などあまり興味があるほうではない夫婦です。
取り立てて詳しくもありません。
せいぜい、ムンクの叫びとか、ミレーの落穂広いぐらいがなんとなく知っている絵でした。
一般的にクイズに出るような人の名を知る程度の知識ですから、絵に関しては全くの素人な夫婦が、このアトリエで絵を見て思ったのが、一枚くらい絵があっても良いと言うことでした。
そんな絵を眺めていると、どこかでリトグラフの話しが聞こえて来たのです。
以前、聞きかじったこともあり興味を持って聞いてみたのです。
このリトグラフは、複製画と違い、価値は十分にあると知りました。
そこで価格的にも多くを支払うことなく、我が家にもって帰ることが出気るシャガールの絵画購入してしまったのです。